「お盆の時期は実家に任せっきりでなにをすればいいかわからない」「来年こそはご先祖さまをしっかり迎えようと思っている」
こんな方に向けて記事を書いています。
こんにちは!お盆といえば社会人の夏休みのイメージよきです!!
毎年来るこの時期。「お盆は実家の両親が準備をしていた。」あの頃。
なんて昔の思い出になっている方多くないですか?
夏の風物詩とも言えるお盆は実家に帰省したり、お墓参りをするという方も多いと思います。
コロナの自粛期間がなければ、実家に住む家族の笑顔や育った環境を思い出に浸りながら過ごす最高なひとときです。
そんなお盆ももう過ぎてしまい、皆さんはしっかりとご先祖さまを送ったでしょうか?
「っえ!?お盆をしていないって?」
では、お盆はどんなことをして良いのかわからないあなたへ!
お盆は毎年来ますから。今年何もやらなかった人も来年のために予習しておきましょう!
お盆=盂蘭盆会
お盆の正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。
仏教の盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経に由来しているとされています。
ご先祖様が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間。
亡くなられた方が生きていた頃に過ごした場所(主に自宅)でお迎えして、再び戻っていくあの世での幸せを祈る機会になります。
期間
日本では古くから真夏にご先祖様を供養する風習があったようで
お盆の期間は、一般的には8月13日~16日の4日間とされています。
昔は、旧暦の7月13~16日がお盆でした。
明治6(1873)年に日本は新暦になり、多くの地域では8月15日前後に行うようになったんです。
仕事をしている・働いている人にとっては夏の連休としての意味合いが強いお盆。
お店や会社のお盆休みはこの期間の3~4日程度を指すことが多く、土日などを含めて1週間程度の大型連休になることもあります。
地域による違い
7月13~16日
・東京の都市部(多摩地区以外など)
・金沢市の旧市街地
・静岡市・神奈川などの一部の地域
・沖縄県と鹿児島県奄美地方
8月13~16日
・ほぼ全国
お盆の手順
お盆前の準備
お盆の行われる月の1日を釜蓋朔日(かまぶたついたち)と呼び、この日を境にお盆入りと考え準備をしていきます。
準備としては以下の3つ。
・仏壇の掃除
・盆提灯などの用意
・お墓の掃除、お墓参り
お墓参りの手順です。
- お墓の前で合掌
- お墓の掃除
- 打ち水で墓石を清める
- お供えをする
- お線香をあげ合掌
- 後片付け
お墓をきれいにし、気持ちよくご先祖様を迎えたいですね。
お盆期間にお墓参りできない時は自宅でご先祖様に感謝のお参りをしましょう。
その心が大切です!
お盆期間中
13日
夕刻に、「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えします。
迎え火は家の門口や玄関前、もしくはお墓で行ないます。
火を焚く理由として、「ご先祖様が迷子にならないように」という意味があります。
ご先祖さまを自宅にお迎えしたらもう迷子になることがないため、迎え火は消しても良いということになります。
しかし、お墓で迎え火をした場合はその場で一度灯りを消し、自宅に戻ってから再度、盆提灯に灯りを灯す場合もあります。
14、15日
お盆の間、ご先祖様は精霊棚に滞在すると考えられています。
お供え物の基本として「五供(ごく)」という決まりがあります。
お香、お花、ろうそく、お水、食べ物の5つを指します。
また、ご先祖様の霊が戻ってくる期間の為、生前好きだったものを用意しておもてなしをしましょう。
16日
ご先祖様は午前中まで自宅にいるといわれているので、朝はお供えをします。
夕方暗くなってきたら、「送り火」を焚いて送り出します。
家の中で火を灯してお墓もしくは玄関先や門口まで故人を案内します。
そしてお送りする場所に着いたら、黙祷をして火を消します。
送り火が終わったら、その日のうちに片付けましょう。
新盆の場合
四十九日の忌明け後、初めてのお盆を新盆といいます。
つまり亡くなってから初めて里帰りをする大切な行事ということです。
亡くなられてから四十九日より前にお盆が来る場合は、初盆は翌年となるのが一般的です。
読み方は新盆と書いて「はつぼん」「にいぼん」「あらぼん」などと読みます。
地域によってもさまざまな呼び方があります。
また、普通のお盆では模様の入った盆提灯を飾るのに対し、新盆では絵柄の無い白提灯を飾ります。
この白提灯はお盆が終わると、送り火で燃やしたりお寺に納めたりするようです。
ちなみに、亡くなって四十九日後の初盆の時には、初めての里帰りで故人の霊が迷わないよう、目立つように白提灯を飾ります。
白提灯は家族が用意し、迎え火の後に玄関や部屋の窓際や仏壇の前などに吊るします。
きゅうりの精霊馬、なすの精霊牛
お盆の時期に飾る、きゅうりとなすはみたことあるでしょうか?
それぞれ意味がありきゅうりで作る馬を「精霊馬」、なすで作る牛を「精霊牛」と言います。
このきゅうりとなすは、お盆に故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際に行き来する乗り物として作られたとされています。
霊が戻ってくる時は足の早い馬を、帰りは牛に乗って景色を見ながらできるだけゆっくり帰ってほしい、という意味が込められています。
感謝が大切
お盆はお住まいの地域や宗派によって時期や風習が異なります。
毎年の先祖をお迎えする大切な風習ですので、基本的な知識を日本人の教養として学んでおくことは大切です。
ご先祖さまがいたからこそ、今の自分自身がいるのです!
初めてでよくわからないという方もカタチにこだわることではなく、先祖や故人を大切に供養したいという気持ちです。
日頃の感謝を表し温かく迎え入れることで、自分や家族にとってより良いお盆の過ごし方となるはずですよ。
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